私が、以前大阪でコンサルをしていた時のお話です。
大阪市中央区のある場所を中心に1km圏内に何軒の医療機関があるのか調査した事が有りました。
診療科目の特定をせずに調査をすると、なんと93件も開院されてみえました。
街中では、ビル開業や、テナント開業が多くあり、1軒のビルに5軒の診療科の先生が同居すると言う事も多いようです。
18階建てビルの地下2階、と11階に開業されているクリニックもありました。患者さんがみえているのか?は確認しておりませんが
知人に、○○クリニックさんはどうして11階で開院されたの?と聞きましたら、「あの先生、花火が好きやねん・・」??
大阪という場所は地下鉄等の鉄道、バス等の公共交通機関が整備されており、自動車を保有しない、又は自動車運転免許証を取る必要がなく生活が
出来るようです。(東京なんかもそうなんでしょうね・・)故に、クリニックに駐車場は不要、駐輪場があったら良い、無くても「どっかに置いときますわぁ」
という環境で、郊外型開業、地方都市型開業とは様子が違いました。また、特徴的なのは、殆どの開業医業は駅周辺に点在されています。
診療スペースも、ビルのコンビニ後地、美容院が閉鎖した空きスペース・・なども有りました。
内科・消化器のクリニックで、16坪。内視鏡検査だからレントゲン室不要。検査ベッドはリクライニングシートで点滴ベッド兼用。
院外処方で、薬スペース不要、電子カルテでカルテ倉庫不要、待合室は、一杯だったら後で来てもらえばよいという考えで、5席のみ。
更に、従業員は全てパート。他のクリニクへの従事(Wワーク)OK。夏は患者さんが少ないから、夏は皮膚科さんで重点勤務。
少し極端ですが実際にあったお話です。
道頓堀の周辺には、何百ものお店が並ぶアーケード商店街がいくつも有ります。
そのアーケード街の2階で、内科・アンチアージングを中心に開院された医師が見えました。
「先生、どのようにしてここに患者さんを誘導するのですか?」「ええもんがあるねん、これみてみ~」と見せられたものは
移動式の半畳ほどの看板でした。「これはどこに置かれるんですか?」「アーケードの道や・・どこにでも置けるで~」
と言って、アーケドの歩道にガラガラと引きづって歩道の真ん中に2つ置かれました。「○○クリニックここの2階➡」という表示。
そういえば、大阪市内を歩いていると、八百屋さんも、自転車屋さんも、歩道の半分ぐらいまでせり出して商品を並べられて
居たことが多くみられました。大阪は治外法権や・・と言っていたのを聞いたことが有りました。
やり方の賛否は、ありますが、この先生方の努力には、脱帽・・・です。
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